名古屋城本丸御殿・玄関部分一部公開/内覧会
10月15日本丸御殿玄関一部復元公開の内覧会があった。その前に、名古屋市の本丸御殿復元検討委員会が開かれ河村たかし市長はじめ、徳川義崇氏、豊田省一郎氏、盛田和昭氏、安田文吉氏たちも一同に集まり、市からの経過報告など聞いた。
玄関・虎の間に入る。この屋根のひのき組みを見るのも、内覧会の期日のみ。復元運動を興して17年。天井を見上げる時、熱いものがこみ上げてきた。とにもかくにもここまで来た。建て方、工法など専門家筋でも賛否両論ある。言いだしたらきりが無い。どこで折り合いを付けるのか、我々も建てる職人も江戸時代そのままの空気を吸ってるわけでも、価値観が一緒であるわけでもない。破風の頂上の合わせ部分、材料の選定や木出し部分、鍛冶屋が鍛えた当時のカスガイ部分等など、専門家家筋の異論・提言も垣間見られ、「完全復元」という文字のこわさは、これからもおそらく付き纏う。
本来の基礎を蓋い尽くしたコンクリートに、上基礎を。これも、こわさの一つ。見事な檜の屋根組みに賞賛の声が。
ご機嫌で鼻歌まじりの市長と。盛田和昭氏、藤田六郎兵衛氏たち。みんな名古屋城文化フォーラムの会員でもアリマス。
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別の10月23日、名古屋城文化フォーラムの1部の実行委員達と、見学会を催した。
間組の実際の作業所も見学。乃木倉庫特別公開。戦争前に貴重な襖絵など乃木倉庫に疎開させた当時の関係者、あっぱれ~!藩祖義直公が大坂の陣に出るに当って、その味を食膳に供したといわれる樹齢600年の榧の樹を説明。ン十年前天守閣からみた本丸御殿の礎石が、いまや素屋根に覆いつくされて、本当に感慨深いものがある。
名古屋城管理事務所の柴田真吾所長や解説して下さった所員の皆さん。青山和史さん、集合写真に遅れたの?これからも御世話になります。いや、こちらがするのかな?
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