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2008/11/15

林扶美子の「放浪記」・森光子の「役者魂」

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お元気な88歳と思い込んでいた。先日、中日劇場で「放浪記」を鑑賞したが、森光子の手・足が間断なく大きく震え、セリフには抑揚がなく一本調子の異様な舞台。48年同じ役を演じ続けてきた、魂を揺さぶる演技はもう何処にも無い。老いは誰にでもやってくる。どこで、ストップを自分に言い聞かせるか、政治家、企業のトップ、アスリート、役者、色々。
賛辞する関係者も多かろう。しかし、もう放浪記は卒業させてあげたい。退く勇気、それが文化勲章受賞者のプライドと栄光。
視点を変えると鬼気迫る女優の生き様を通し、人間という愛しく・哀しきものの業の在りようを、深く考えさせられる3時間半でもある。
  

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